雨のキャンプはむしろ楽しい?楽しみ方と対策について解説!

キャンプ場で虹が架かっている写真キャンプ場

実は雨のキャンプはポイントをおさえれば、嬉しい・楽しいが待っているんです!
だからこそ、6月から7月末まで梅雨で雨が続き、憂鬱ゆううつな状態が続くと思いますが、そんなときにこそ、気分転換にキャンプをおすすめします。

さて、「どんな楽しみ方があるのか?」「どんな対策が必要なのか?」について具体的に解説していきますね!

雨キャンプの楽しみ方

飛んでいる虫が少ない!

雨の中のキャンプでは、キャンプ場のどこにでもいる、蚊やアブ、ブヨの姿がないんです!
そう!雨の日は活動を飛んでいる虫たちは控えているんです。
僕は蚊に刺されたくないので、長袖を着たり、虫よけスプレーなどで普段は対処するのですが、面倒に感じます。
でも、雨の日はその面倒から解放されるので、けっこう好きなのです。

人気のキャンプ場に急遽キャンセルが!?

人気のキャンプ場は予約ができないことがあります。
たとえば、キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原。
ファミリーキャンパーに人気で、子供が楽しめる施設やイベントが豊富なので、予約が大変と言われております。
ですが、雨の日であれば、急遽キャンセルが入る可能性があります。
普段は予約が難しいと言われている場所なのに、難なく予約が…なんてことが。

ですから、もし本当に行きたいキャンプがあって、予約ができなかったら、雨の日やその前日にキャンセル状況と雨の日の注意点などをキャンプ場に問い合わせみることをおすすめします。
きっと優しく教えてくれると思います。

幻想的な景色が見られるかも!

恵の雨。一度は聞いたことがあると思います。
そう。雨は私たちが生きていく上でとても大切な存在で、ときに幻想的な世界を演出してくれる神秘的な存在でもあります。

例えば、桜雨さくらあめ花筏はないかだ
あまり聞いたことがないと思いますが、桜の時期に降る雨を桜雨さくらあめと呼び、散ってしまった桜の花びらが水の上に帯状に流れる姿を花筏はないかだと呼びます。
この花筏はないかだは雨が降るからこそ、見れる光景で、とても風情がある光景なのです。

花筏

その他にも、涼雨りょううは、暑い時期に涼しい風を与える雨で、“恵の雨”にも近しい印象があります。

そして、雨でキラキラ光る石畳青々と茂る木々の葉に乗っている雫
神秘的な光景がキャンプ場に広がっています。

葉に雫が付いている幻想的な光景

また、雨の音は科学的にリラックス効果があるということが分かっております。
その原理の一つ、“1/fゆらぎ”を雨の音には存在し、私たち自身のゆらぎがちょうどよく共振し、安心感や心地よさを感じるのです。

雨が上がって虹が見れるかも

雨が降っている最中はリラックスができ、雨が上がったら気持ちが晴れやかになります。
しかも雨が上がるときに、虹がかかることもあります。

ソロのキャンプでも、ご家族でのキャンプでも、晴れた瞬間、虹かかかった時、楽しいこと間違いなしです。
普段でも行きに雨が降っていて、途中で雨が上がったりすると、不思議と嬉しくなりますよね。
キャンプではより嬉しく感じることができます。

キャンプの経験が増える

山でのキャンプでは、雨が突然降ることがあります。
そういったときに、雨キャンプで事前に対処法を知っていれば、突然の雨でも恐るるに足りません。
きっとテキパキとテントの設営場所の変更タープに傾斜をつけたりと、雨キャンプの経験をいかして、対処することができるでしょう。
これが、予備知識があるけど経験がないと、どうにもこうにも要領を得ない、ぎこちない作業になってしまい、少々手間取る可能性があります。

また、初めての雨キャンプを経験すると、経験値が増え、自分の中で達成感と成長を感じます。

雨キャンプの対処法

キャンプ場およびテントの設営場所について

雨の日はテントの設営場所について注意することが大きく2つあります。
一つ目は地面です。地面が水はけの悪い土だと、どうしてもぬかるんだり、水がたまったりするので、テントが浸水してしまう、またちゃんと固定できない要因になることがあります。
そうなってしまうと、危険なので、そういった場所は避けるようにしましょう。

二つ目は川などが近い場所です。
ニュースにもなることがありますが、雨が降って、川の流れが激しくなり、非常に危険です。

先ず、雨キャンプをするときには、雨の日でもキャンプを行って問題ないか、サイトなどから確認をすること。もし確認ができない、もしくは、不安がある場合は、キャンプ場にお問い合わせすることをおすすめします。

そして、テントを設営する場所ですが、水はけが良い芝生や砂利の場所に設営してください。
ただし、芝生や砂利の場所でも、水が溜まってしまうような窪みがる場所などは避けてください。

なお、テントを設営して、その後テント内に雨水が侵入してしまって、タオルなどで対処しようとしてもキリがない場合、テントで泊まることを諦める決断をした方が賢明です。
その場合は、一先ず、荷物を車に片づけたり、周辺にコテージなどの宿泊施設があれば、キャンプ場のスタッフに空きがあるのか確認しましょう。
もし、空きがある場合、その宿泊施設に泊まることをおすすめします。

電源サイトで注意したいこと

キャンプ場の電源サイト

電気サイトでは電源プラグが設置されていて、とても便利です。
例えば、電気サイトであれば、冬のキャンプで暖をとるために電気ストーブを利用できたりしちゃうんです!
ただ、雨の日では打って変わって、漏電の原因になり、危険です。
雨が降っている、または水たまりなどができているなど、漏電しそうな環境にあるときには、利用しないことをおすすめします。

防雨型電源延長コード
雨に濡れる場所で使える延長コードがございます。雨の日には持ってこいの延長コードなのですが、あくまで延長コードだけの規格なのを忘れないようにしましょう
テントが浸水している状態で使ったりしたら、当然危ないです。もしご利用を考えている場合は、随時周辺に水たまりができていないかなど、確認するようにしましょう

レインウェアと長靴を着用

雨が降っていて、地面がぬかるんでいたり、設営する際、傘を持ちながら作業するのは大変なので、キャンプ場に着いたら、先ず、レインウェアを着て、長くつを履くようにしましょう。

なお、レインウェアを選ぶポイントとして、透湿防水素材のレインウェアがおすすめです。

透湿防水素材
内部に溜まる湿気は外に排出し、外部からの水は中に通さない性質を持った素材です。
何かアウトドア系を嗜んでいる方はGORE-TEX®(ゴアテックス)という名称をウェアや手袋などで聞いたことはないでしょうか?この、GORE-TEX®が素材名なのです。
また、FUTURELIGHT(フューチャーライト)という素材もあり、THE NORTH FACEが開発した素材で、他にも色々素材があります。
 

設営の順番に気を付け、最初はタープの設営から

屋根替わりになるタープから雨の日は設営しましょう。
テントを設営するにも、テーブルを組み立てるにも、屋根があれば雨から濡れるのを防げます。
だからこそ、雨の日はタープが必須なんです!

コットンタープがおすすめ
基本的に雨の日は焚き火ができないイメージの方が多いのではないでしょうか?
実際に、タープの下での焚き火は、タープに火が燃え移ったら危ないので基本的に厳禁です。
でも、コットンタープは違うんです!
火に強く、多少の火の粉が飛んでも、燃え広がったりしません。
なぜなら、難燃性なんねんせいを兼ね備えた素材のタープだからです。
また、乾きやすいので雨の日に使うタープとしては最適です!
一方でデメリットとしては、重く、かさばる点です。
もし、雨の日でも焚き火を検討したい方は、コットンタープを検討されてみてはいかがでしょうか?様々種類があるので、アウトドアのアイテムを販売しているショップの定員さんに、雨キャンプの焚き火に最適なタープについてご相談すると色々知ることができるので、ご相談することをおすすめします。
 

タープの張り方にも注意が必要です。
なぜなら、たるまないようにピンっとタープを張っても、どうしても雨水がタープに溜まってしまうからです。
ですから、タープに雨水が溜まってしまわないように、雨水の逃げ道をしっかり作ってあげるようにしましょう。
でないと、雨水が溜まって頭上からドボンっと水を被ってしまうかもしれません。
逃げ道というのは、タープに水が溜まらないように、一部分を意図的に低くしてあげることで、水が流れるようにしてあげれば問題ないです。

タープとテントの連結
雨の日のタープとテントの位置関係は、タープとテントが連結する位置に設営することがおすすめです。
例えば、「小川張り」というメインポールの前にテントを設営するスタイルがあります。
風による揺れが発生する場合があるのが難点ですが、圧迫感なくテントの出入りができるので、とても快適なスタイルがあります。
キャンプ場についてからの流れ
  • STEP1
    レインウェアと長靴を着用
  • STEP2
    タープを設営
  • STEP3
    グランドシートを敷く
  • STEP4
    テントを設営
  • STEP5
    その他テーブルや椅子を組み立てる

グランドシートを利用しましょう!

グランドシートはテントの下に敷いて色んなメリットを施してくれる、便利なアイテムです。

メリット

  • テントの汚れを防ぐ
  • 地面の凹凸を和らげる
  • テントの痛みを軽減する
  • 防水効果
  • 地面からの湿気を防ぐ
  • 雨染みを防ぐ

特に雨の日にグランドシートは真価を発揮します。
メリットを並べさせていただいた通り、防水効果や地面からの湿気を防いでくれることで、雨の日ではテントの浸水も防いでくれるんです。

グランドシートのサイズ
最適なサイズはテントボトムに比べて10cm前後小さいサイズが最適です。
大は小を兼ねるという言葉もありますが、グランドシートには適応されません。
もし、テントボトムよりも大きいサイズの場合、グランドシートに防水性があるので、雨水の受け皿になってしまい、テントが浸水してしまう原因になってしまうからです。

デメリット

特にありませんが、強いて言えばアイテムが一つ増えることです。
増えるということは、荷物が増え、重たくなります。
素材やサイズによって重さは異なりますが、1kg~2kgほどと考えて頂ければ問題ないと思います。

ですから、登山でのテント泊などで荷物をなるべく減らしたい、あまり重たくさせたくない場合、グランドシートを持っていかない方もいらっしゃいます。

もし、「テントを長持ちさせたい」、「テントの中を快適に過ごしたい」、「雨の浸水を防ぎたい」という思いがございましたら、是非、持っていくことをおすすめします。

寒さ対策について

雨が降っているだけで気温が普段より低かったり、雨に濡れたり、風に吹かれたりすると、さらに寒く感じます。
また、焚き火などで暖をとろうにも、難燃性なんねんせいを備えたタープでないと、危険なので、火を使った手段で暖をとることが難しいです。

せっかくのキャンプで風邪をひいてしまわないように、服が濡れてしまったときの着替えコットなどを利用しましょう。

コット
腰掛けたり、寝そべったりできる、組み立て式の長椅子です。
ロータイプとハイタイプがあります。そして、地面から離れた位置で座れるので、地面からの底冷えを直に受けないので、冷気を軽減できます。
 

濡れたキャンプ用品について

濡れているまま放置してしまうと、テントやタープはカビが発生したり、ポールやペグなど金属のものは錆びてしまします。
ですから、先ずは乾かすことを優先しましょう。
もし、撤収日に晴れていたら、時間が許す限りその場で干すことをおすすめします。
意外と短時間でも干すことで、水滴が地面に落ち、干すのと干さないとじゃ、乾燥具合や重さが全然違うんです。
濡れたテントやペグなど、ドライバッグやポリ袋に入れると袋に水が染みたり、車の中などビチョビチョにならなくて済みますので、おすすめです。
そして、ご自宅に戻られたら、浴室乾燥機を利用したり、天気が良い日にしっかり干して、完全に乾かしましょう。その際、汚れも落とすようにしましょう。

また、ポールやペグも同様です。しっかり汚れや水分を落として、しっかり乾燥させるようにしましょう。

テントやタープ
・カビの発生
・臭いの原因
・耐水加工の機能低下
・撥水加工の機能低下

ポールやペグなどの金属
・錆の原因

 

「雨キャンプ」まとめ

雨キャンプの魅力や注意点について、わかりやすく、おまとめさせていただきました。
設営や片づけなど面倒なことが多いと思いますが、幻想的な風景が見られたり、雨の音にリラックスしたり、雨の日でないと味わえないキャンプがあります。
しかも、飛んでいる虫がいないので、夏は特に快適なんです。

一度も雨の日のキャンプを経験したことがない人は、しっかり安全を確保しつつ、チャレンジして、楽しい思い出を作ったり、キャンパーとして成長したり、リラックスするなど、ワクワクした経験を実現する一助になれば嬉しいです。

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